ゲノム解読の米科学者、合成染色体に成功か 人工生命体の創造に大きな一歩

関連写真画像 1枚・カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)で撮影された、クレイグ・ベンター(Craig Venter)博士。(2007年6月29日提供、撮影日不明)(c)AFP/EVAN HURD

【10月7日 AFP】英ガーディアン(Guardian)紙は6日、ヒトゲノム解読の先駆者である米国のクレイグ・ベンター(Craig Venter)博士が、化学物質から人工合成染色体を作ることに成功したと報じた。

 しかし、現在のところベンター博士側はこの報道を否定している。広報担当者のHeather Kowalskiさんは、「あまり先走られても困る。人工生命の分野で、一部で報道されているような成果はあげていないし、成功した際には科学出版物に発表する。その段階までにはまだ数か月はかかるだろう」と述べた。

 一方、ベンター博士はガーディアン紙の取材に対して、数週間以内、早ければ8日にも発表を行うと答えている。

 同博士は、「(この成功は)人類史における非常に重要な哲学的一歩となった」としたうえで、「われわれは遺伝子情報を解読する段階から、書き換える段階に移りつつある。今まで考えもしなかったことができる可能性がある」と語っており、自身の研究が地球温暖化を防ぐ新たなエネルギー源の開発に活用されることを期待している。

 ベンター博士率いる研究チームが合成したとされる染色体はMycoplasma laboratoriumと名付けられ、一連の研究の最終段階では、それを生きている細胞に移植し、「遺伝情報を制御することによって」新しい生命体を生み出すことを目指している。

 カナダの生命倫理団体、ETC GroupのPat Mooney代表は、ベンター博士が「ほぼ何でも創り出せる可能性を持った基盤を生みだそうとしている」と指摘したうえで、「新薬の開発など人類に貢献することも考えられるし、生物兵器のような人類に対する脅威となる可能性もある」と懸念を示している。(c)AFP


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